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【葬相終】葬儀の手引き

2022年に喪主を務めた経験を元に、将来の喪主な方々に助言を記します。

 

 

 

危篤の時にすること

□ 一般葬か家族葬かを決める

□ 葬儀屋を決める

□ 葬儀予算を決める(最安プランで60万円)

□ お寺を決める(四十九日の忌明けまでのお布施は約50万円)

□ 遺影の写真を決める

□ お気に入りの服装を決める(帽子、靴、鞄なども可燃物ならOK)

□ 遺体を安置する場所を自宅か葬儀社を決める
自宅だと葬式までご遺体と一緒にいられるが、線香の匂いが家につく。ご遺体の湯灌(お風呂や化粧など)をする場合は、自宅内に浴槽、自宅前に送湯ポンプ車のスペースが必要。

□ 生命保険、葬儀保険などの死亡保険申請方法を確認

□ 葬儀割引券の互助会、葬儀社会員カード、葬儀社クーポン券などを確認

□ 危篤者の財産を確認
銀行口座、銀行印鑑(実印は不要)、証券口座、不動産の固定資産税 納税通知書(不動産の権利書は不要)、自動車の車検証、ゴルフ会員権など

□ 公共料金の契約者、契約番号、支払い方法を確認
水道、電気、ガス、電話、インターネット、NHK、新聞など

□ 保険の契約者、契約番号、支払方法を確認
医療、火災、地震など

□ 各種ログインパスワードを確認
スマホ、パソコン、メール、クレジットカード、ポイント(楽天、Tポイント、ポンタ、dポイント)、おサイフケータイ(suica、nanaco)、QRコード支払い(PayPay、auPay)など。ポイントや電子マネーは原則相続できないため、できるだけ使い切る。

□ 危篤者身分証の整理
年金手帳、障害者手帳、介護保険証、マイナンバー、印鑑登録証など

亡くなった時にすること

□ 医師に連絡(在宅医療などで病院以外で亡くなった時)
死亡診断書は必ずコピーを取る。原紙を役所に提出後に、生命保険申請などで必要になるため。

□ 葬儀屋に電話する

□ 親族に連絡する
葬儀の日時は葬儀屋と葬儀プランを決める時に確定する

亡くなった日にすること

□ 葬儀屋と葬儀プラン(金額)と日時を決める
葬儀割引券を使う。互助会は親族が持っている全口数を使う。残すより使い切って、再度入会した方がお得。

□ お寺に連絡する
通夜前の枕経、通夜・告別式でのお経の日時を決める。枕経のときに戒名・法名(宗派により呼び方が違う。名は0円、5万円、10万円の3段階の位がある)を決める。満中陰(四十九日)までのお布施の金額をお寺様に確認する。相続に必要なため、葬儀後に葬儀のお布施を渡すときに領収書をもらう。

私の場合は、自宅安置にして葬式まで一緒に暮らし、湯灌(ゆかん)ありのプランにして素敵な顔に整えてもらい、お気に入りの服装を着せて まるで生きているかのような姿で、コレクションの帽子や こだわりのカバンや あの世では歩けるだろうからクツも一緒に 棺に納めました。

葬儀プランは170万円の「家族葬」を選択。一般葬も扱う葬儀社だったからか、一般葬と同じ会場で広く、弔問受付窓口まであったため、親族以外に約100人の近隣知人の弔問があり、葬儀司会の方との打合せや、通夜と告別式の2回 喪主挨拶の場もあり、「一般葬のような家族葬」でした。代わりに、たくさんの方に見送り頂き 故人は幸せだったと思います。

「親族だけの家族葬」を行う場合は、家族葬専用の葬儀社に依頼した方が 費用や段取りがコンパクトになり良いと思う。

逆に一般葬か家族葬か迷う場合は、私のように 一般葬も扱う葬儀社に家族葬として依頼して「一般葬のような家族葬」をするのが良いと思う。

「一般葬のような家族葬」と「一般葬」の一番の違いは、喪主が言葉や態度に気を使わず、のびのびと楽しいお葬式ができることだと思う。

葬式までにすること

□ 生命保険、葬儀保険などの死亡保険申請
これらの保険は通常3日以内、遅くとも1週間以内に振り込まれる。

□ 通夜、告別式出席者の名簿作成

□ 生花スタンド、果物籠盛の数、寄贈者、式場での配置決め

□ 香典返しのルール決め
いつ?: 当日返し or 四十九日以降
いくら?: 半額返しが一般的。ただし、親族は高額になるため上限を決める。我が家は2万を上限とした。
なにを?: 1万円以上の香典にはカタログギフトが一般的。1万円未満へは2千円のタオルとした。

香典3千円だと、会葬御礼1,000円以上と香典返し2,000円以上で赤字。今後、告別式にいくなら5千円以上か、3千円なら「お返しは辞退させて頂きます」と香典袋に明記しようと思った。

香典返しは、当日返しが楽チンだ思う。その代わり個数が不明なため、葬儀社から香典返しを必要個数だけその場で買うことになり商品の値引きされず定価だが送料が不要。四十九日以降に香典返しするなら、値引き率の高いショップを探して香典返しを送れるが、発送先名簿を作成する手間や送料が必要。我が家は、 四十九日以降を選択したが、住所、氏名、電話番号がわからないと発送できず、その確認の問合せが面倒だと感じたため、次回は当日返しを選択する予定。ただし、私の母のように電話好きで、確認の電話をきっかけに長電話がしたい場合は、四十九日以降を選択した方が良いかも?

□ 通夜と告別式の喪主挨拶の原稿作成
一人で考えず、家族で故人の思い出話をしていれば、不思議と話すことが思いつく。それをすぐに書きとめることが肝要。挨拶は暗記せず、堂々とカンペを見ながら棒読みすれば良い。

□ 個人の好きだった食べ物や飲み物を準備
告別式からの出棺時に皆で棺に入れたり、故人に食べさせたりすると楽しいお葬式になります。

これからしばらくの間は、色々な方が弔問に来られると思います。自宅では正座してお迎えし、相手から「このたびはお悔やみ申し上げます」などのお言葉を頂いたときは「ご丁寧にありがとうございます」と返すことを覚えておけば、失礼がないと思う。

葬式(通夜~告別式~出棺~火葬場)にすること

□ 葬儀社の会場担当の方々と顔合わせ

□ 故人紹介ナレーションのために 司会の方に故人の生い立ちを話す

□ 親族から受付係を選出して 参列者受付、香典管理、会葬御礼や香典返しの品出し方法を葬儀社から教えてもらう

□ 通夜の夜に葬儀社に泊まってご遺体を見守る係を決める(寝ずの番?棺守り?単なる親族の飲み会?)

□ 生花スタンド、果物籠盛の配置確認

□ 弔電の氏名にふりがなを付け、読み上げ順序を決める

葬式は、葬儀社アドバイザーの方の指示に従っていれば 万事スムーズに進みます。

家族葬だったため、言葉遣いのマナーは全く気にしなかった。むしろ、ありのままの言葉ではっきりと親族に故人の生い立ちを話せれたことで、参列者と共に故人の人生を鮮明に振り返ることができた。

楽しいお葬式を目指すのであれば、出棺時に個人の好きだった食べ物や飲み物を 皆で棺に入れたり、故人に食べさせることをお勧めします。故人との最後の面会を笑顔で過ごせれるとても貴重な思い出となります。
ただし、棺内の水分が増えるため、火葬場の待ち時間が30分増えることになるけどね。

葬儀後にすること

□ 死亡届を役所に提出
通常は葬儀社が代行して提出してくれているため、既に提出済となっている。

□ 死亡届提出時に役所からもらえる死亡手続き一覧表の必要書類を準備
葬儀社 経由で提出した場合は、葬儀社から一覧表がもらえた。

□ 必要書類を持って役所で死亡手続きに行く
ワンストップ制度を採用している役所の場合、一つの窓口に順に役所の担当者が来てくれるため、役所内を移動することなく全ての手続きが完了する。それでも3時間掛かった。

□ 死亡手続きのアレコレ

医療保険や税金などの未納金や還付金は、相続税の算出で必要なため必ず保管。

遺族年金申請は、役所で手続きできる日にちが決まっているため、予約して再度役所に行く必要がある。尚、遺族年金額は故人と配偶者の年金差額の半分。つまり、配偶者が月10万円で 故人が20万円なら、配偶者の新しい年金額は15万円。ただし、新しい金額が現状より少ない場合は、減額されず現状のまま変わらない。

土地や建物は、役所でできるのは固定資産税の一時的な請求宛先変更のみ。固定資産税の名義変更は、不動産の相続者を決めてから、所轄の法務局に行って不動産登記する必要あり。尚、役所で未登記家屋を指摘されることがあるが、登記変更すれば自動的に訂正されるため役所に変更届出書を提出する必要はない。登記変更には、遺産分割協議書を作成して、その不動産の相続者を決める必要あり。登記変更しても、変更後の次の1月1日に役所に登録されるため、その後の4月の固定資産税から名義変更となる。登記変更費用は、抵当権の設定や共同所有者がある計3物件の場合、司法書士に依頼すると25万円必要。その内、半分は税金。遺産分割協議書も作成してもらえるし、相続の相談もできるため、相続時の登記は司法書士に必ず依頼した方が良い。尚、故人の住所以外の市町村に不動産を所有している場合、そのまま故人宛の住所に固定資産税が請求されても問題なければ、わざわざその市町村の役所に請求宛先変更に行く必要はない。が、その市町村の所轄の法務局には登記変更に行く必要がある。

参考までに、土地権利書は所有者死亡で無効となるため 相続時に権利書を見つける必要はありません。